令和四年度秋期応用情報技術者試験に合格した話
1.受験の経緯
2.受験の準備
3.受験当日
4.合格発表日
4.最後に
文学部の基幹教育履修のヒント
百年ぶりに記事を書きます、嘘です盛りました
とある一年生に履修について何か説明があるとうれしいという趣旨の相談を受けましたのでここに記します
それではやっていきましょう
基幹教育って、なぁに?
大学に入学すると最初の一年間は専門の勉強ではなく、第二外国語や英語や保健体育といった一般教養(ぱんきょーとか呼ばれることもある)を学びます
九州大学ではこれを基幹教育と呼びます
文学部は1年間に最低36単位取る必要があります
後々解説するであろう研究室配属に関わるので単位は必要なものを確実に取りましょうゼッタイ
計画的にやらないと後で後悔するかも......
文学部1年生全員受ける科目の確認
学術英語
英語の授業なのだが、先生によってする内容が異なる
高校の英語の授業みたいなことをする先生もいれば
プレゼンをさせる先生もいるのでシラバスは確認しよう、選択権が無い?そこはご愛敬
きっとこれ見てる頃にはみんな希望出してるんだろうな............
日頃の勉強量がものを言うので毎日勉強するのが吉
授業開始してすぐは言語を変更できるので合わないと思ったら早めに判断することをオススメする
健康スポーツ科目
大学版保健体育の授業
クラスの人と交流を一番深めることのできる授業だと僕は思います、途中で抜け出したりせずにちゃんと出席しましょう
人文学基礎
なんとこれ専門科目に分類されるんですよこれ
主に文学部教員の専門分野を週替わりで聞いていきます
文学部の扱っている分野についてほぼ触れることができるので、そこで興味を持った分野に目星を付けましょう
今回は分量の都合上文学部全員に共通する授業に絞って少しずつ解説しました
次回は文系ディシプリンについて解説していきたいと思います(科目数多すぎるしどうしようかな)
ここまで読んでいただきありがとうございます、では
あのね!言語学って、なぁに?
おはようございます、さてさて今回は言語学編です。
餅は餅屋ということで、言語学について東京大学で言語学を専攻しておられますtakaさんにお話を伺っていきたいと思います。
―――よろしくお願いします。
taka (以下敬称略):よろしくお願いします。
―――初めに、言語学について大まかな説明をお願いします。
taka : 言語学とは、文字通り「言語」そのものに関する様々なことを研究する学問であり、言語の本質に迫る学問であると言えます。例えば、ほとんどの日本人にとって、日本語は身近な言語でしょう。また、ほとんど誰もが外国語として英語を学んだことがあると思います。それゆえ、私たちは日本語を基準にして英語を見たり、もしくは、英語を基準にして他の外国語を見たりして、「発音が違う」とか「語順が違う」とか言ったりします。しかし、これは言語学の取る姿勢とは少し違います。言語学では、もっと客観的な形で言語の姿をとらえようとします。
―――日本語以外の言語についても同様に考えることができるのでしょうか。
taka: 世界には、私たちの知らない言語もたくさんあります。文法などが全く異なる言語も多いです。ですが、そのように身近でない言語でも、その姿を正しくとらえて説明しよう、といった学問であると言えます。ですから、言語学を学ぶということは、言語を客観的に見るための「視点」を身につける、ということです(ただし、日本語と英語の対照比較を行うような研究がないというわけではありません。ですが、そのような研究も片方を基準にしたものではなく、俯瞰的な考察に基づくものです)。言語学は、「語学」の学習と異なるという点も述べておきます。
―――語学と言語学はどう性質が異なるのでしょうか。
taka : 言語学は既述の通り、言語そのものを研究対象とします。文法書を書くのも言語学者の仕事です。一方、語学はコミュニケーションの道具としての言語を使えるようになることを目的としていることが多いです。もちろん相互排他的ではないですが、言語学を学ぶことと語学能力には直接関係があるわけではありませんし、日本語・英語以外の言語を知っていなければならない、ということもありません。関心があれば、気楽に入門できる学問だと思います。
―――ありがとうございます。続きまして、takaさんの行っている研究の概要についてお願いします。
taka : 私はデンマーク語学を専門にしています。中でも、歴史言語学に興味があり、古い時代のデンマーク語(並びにゲルマン諸語全般)について研究しています。現在は、とりわけ古いデンマーク語の語順について、現代語と比較しながら調べています。
―――なぜデンマーク語学を専門として研究することとなったのですか?
taka : 元々ドイツ語に興味があり、大学に入ってからは第二外国語としてドイツ語を勉強していました。専門を決めようとなったときに、英語やドイツ語の属するゲルマン語派の言語をやりたいと思ったことと、でももう少しメジャーでない言語をやりたい、と思ったため、北ゲルマン語群に属するデンマーク語をやってみようという運びになりました。
―――ドイツ語及びゲルマン語派の魅力を教えていただけますか?
taka : 既述の通り、ゲルマン語派には英語が含まれています。中学や高校で英語を学んだ時に感じた疑問や英文法の知識などが、他のゲルマン語に触れることで繋がっていく時に喜びを感じます。英語はそれなりによく知った言語なので、類似点だけでなく相違点を見るのも楽しいです。ちなみに、英語はフランス語、ラテン語、古典ギリシア語などからも影響を受けているので、ゲルマン語だけでなく、私にとっては印欧語族全体が魅力的です。
―――研究されている間も以上のようなことに喜びを感じていますか?
taka : はい。楽しんで研究しています。
―――言語学を研究する中で印象に残ったエピソードなどはありますでしょうか?
taka : 具体的なエピソードかというと微妙なのですが、日々、言語に触れる中でふと気づくことが増えた気がします。例えば、若者言葉とかギャル言葉とかありますよね。ツイッター語みたいなのもそうです。こういった、普通の言葉遣いと違うとされる表現について、言語学をきちんと学ぶ前と後では見え方が変わりました。言語は日々変化するものであり、あちこちで見かける表現も決して「誤り」ではない。方言のようなものなのだろうと。そして、言語学的な考察の対象にできることは身の周りにいくらでもあるのだということに気づきました。このようなことをふと思ったときのことは、何となく印象に残っています。
―――言語の単語そのものの意味というよりは、言語の構造に敏感になることもあるのでしょうか。
taka : 個別具体的な事象より、言語全体を体系的に捉えようとするのか、という意味でしたら、その通りです。もちろん、具体的な例というのは重要です。しかし、それらを見つけて満足するのではなく、そこから何が言えるのかということを大事にしています。
―――人が言語を言語学として学ぶ意義をどう考えておられますでしょうか、個人的な考えで構いませんので教えていただけますか?
taka : 「言語を言語学を通じて見る意義」と読み替えてもよろしいでしょうか。「言語学“として”」というのが気になりましたが、言語学は言語を学ぶためのツールや、言語の一側面などというものではなく、言語の本質を探求するための学問です。上でも述べたのですが、言語学を学べば、客観的かつ相対的に一言語の体系を見ることができるようになるということが、一番の意義だと思っています。それを語学の勉強に適用すれば、副産物として文法の理解がしやすくなるといったこともあるかもしれません。
―――言語学初学者向けの本と、専門の言語学を学んでいる(専門の授業を受けたことがある程度の理解度の人でもかまいません)人向けの専門書があれば教えていただけますか。
taka : 完全な初心者なら、黒田龍之助 (2004)『はじめての言語学』(講談社現代新書)
窪薗晴夫 (編著) (2019)『よくわかる言語学』ミネルヴァ書房
慣れてきたら、西村義樹・野矢茂樹 (2013) 『言語学の教室』中公新書
斎藤純男・田口善久・西村義樹 (編) (2015) 『明解言語学辞典』三省堂
あたりを見ていくといいかと思います。後者は用語辞典です。
入門を越えると分野ごとに細分化していくので、一概にこれがいいとは言えませんが、
風間喜代三ほか (2004) 『言語学 第2版』東京大学出版会
あたりがいいかと思います。
―――ありがとうございます。
〆の言葉として何か読者に伝えたいことがありましたらお願いします。
taka : 言語は身近に存在しますが、奥が深いものです。ですが身近なぶん、言語学は気軽に触れられる学問だと思いますので、興味があれば是非入門書などを見てみてください。そうすれば、自分が毎日使っている言語への親近感がより一層増すかもしれません。
あのね!文学部ってなぁに?
続く(かもしれない)文学部紹介記事です
※この記事には個人の解釈が多分に含まれていますのでご了承ください。不快だと感じた場合はブラウザバックをお願いします。
それではやっていきましょう
そもそも書こうと思ったきっかけを説明しよう。
文学部です、と他学部や社会人に明かすと大体返される言葉が
「文学部か!小説とか古文読んでるの?(意訳)」
である。文学部生であれば経験があるのではないだろうか。
間違ってはいない、だからこそ悲しくなるのである
今回は全体的でざっくりと大まかに書いていきたいと思う
詳しい話を進めよう
山○まり○「あのね!文学部ってなぁに?」
文学部とは主に人間に関わる学問をしている学府のことである。
(おことわり:具体例がないと文章が大変ふわふわしそうなので弊学を例に紹介させていただく)
弊学で文学部は
- 哲学コース
- 歴史学コース
- 文学コース
- 人間科学コース
の4つに大きく分類される
Ⅰ:哲学コース
哲学・哲学史、倫理学、インド哲学史、中国史哲学、美学・美術史の5つの専門分野がある。先人たちの記録を元手に真理について探求する。哲学は高校時代倫理もしくは現代社会で学習したのではないだろうか。文学部ではそれを各思想ごとにアプローチし、ある思想家の考えに対して自分の意見を述べたり論理的な解釈を進める。ロジックへの耐性や思想家への親和性のある人に向いている。数学の証明が得意な人とか。
哲学書は抽象的であったり分かりにくい文章が多いため、そういう文章を楽しく読んで解釈できる人も向いている。
分野によって価値観の差が大きく先生と馬が合わない………という可能性すらあるので先生は事前に調べておくことをおすすめする。
実際に「この先生とは合わない」という先輩もおられます.......
研究室を第一希望にする人は多くはなく、よほど偏りがなければ希望を出せば大体通る。同期の哲学志望は珍しく多かったが近年の傾向から見ると例外である。
Ⅱ:歴史学コース
歴史学コースは日本史学、東洋史学、朝鮮史学、考古学、西洋史学、イスラム文明学の6つの専門分野で構成されている。触れる内容こそ高校日本史や高校世界史の範囲のものが多くあるが、それと異なるのは掘り下げ方である。基本的に文学部の歴史学では歴史を高校の時のように通史的に学ぶのではなく、特定の時代の地域または人物について対象を絞り深く掘り下げる。要は通史的に学ぶ場合もあるが、それがメインディッシュでなかったりする場合もあるということである。
歴史学コースは入試に社会科が適用されて以来人気が出ており、GPA争いが顕著である。(弊学は研究室は1年次のGPAが高い人から順に割り振られる。)同期も何人か希望の研究室に入れなかったりしている。特に日本史学と西洋史学の人気は高い。しかしこの2つの分野はブラック寄りと呼ばれており、GPAを高くできるような人が入るべきだと個人的に思う。
Ⅲ:文学コース
文学コースは国語学・国文学、中国文学、英語学・英文学、独文学、仏文学の5つの専門分野に分かれている。
絵に描いたような文学部のコース、文学と名乗っているが言語と歴史に足を突っ込んでいるのでそちらの方面についても学ぶ。
原本を読めるようにならなくてはいけないので、その分野の言語はさらに深く学ばなければならない。国文学でもくずし字や日本漢文の知識が求められるだろう。研究室の方面の文章に対して愛着が持てなければ読解の段階で心が折れそうになるのでそのあたりの意識は持っておくべきであると思う。
好きの気持ちを忘れてはいけないよ
個人的に独文のT先生が推せるので余裕があれば基幹教育科目などで受講してほしい。基幹教育レベルであればドイツ語履修者でなくとも受講に問題ない程度の内容である。
Ⅳ:人間科学コース
人間科学コースは言語学・応用言語学、地理学、心理学、比較宗教学、社会学・地域福祉社会学の5つの専門分野から構成されている。このコースの分野は理系に片足または両足突っ込んでいる分野であるため、理系的思考回路や知識が求められる。全分野を通して実験・実習(現地調査)が多いため統計的知識や考え方はほぼ必須である。二度と数学をやりたくない人は選択しないことが無難かもしれない。また、このコースに関しては特に全分野を通しての共通事項がない。
言語学は任意の文学コースと違って語学というよりは言語の形態を学ぶものであり方向性が異なる。日本の中でも方言文化により文法が変化している場合もあり、言語の特性についてネイティブの話者に対して現地調査を行うこともある。
弊学では文系に収まっている地理学は他の大学では理系分野に分類されることもある。理学部の地球惑星科学科との違いは、地学的メカニズムを学ぶというよりは人と社会に関わる地形について主に取り扱うというところである。
巡検で学外にたくさん行くから楽しいよ
弊学の心理学はカウンセリングといった臨床系ではなく、知覚や反応について扱う基礎研究的な研究室となっている。臨床系は教育学部の心理分野で学習することができる。ヒトについて学ぶならここ。
比較宗教学は文字通り宗教についての研究であるが、宗教から繋がった分野が主な研究対象となるため扱える内容は多い。文化的風習は宗教に起因するものが多く日本国内を問わず国外の研究対象の地域に実際に行き研究することもある。キリスト教を深く学びたい場合は神学部のある大学に行った方がいいと思う、同志社大学とか。仏教もこれに同じく。
社会学に関してはとにかく「完全なる正解のない課題に取り組めるか」が重要であると思う。最適解はあってもそれが必ず正しいというわけでもない。それを許容できるか、最適解をどう探し出すかが社会学の醍醐味であると思う。
分野がバラバラだから分量が増えちゃった、許して
文学部は近年の教育改革で消滅させられる危機に瀕している。生産性がない、意味がないなどという理由なのだが、果たして本当にそうだろうか………。
記事が長くなっているため手短にまとめると、筆者個人は文学部の学問は人と社会を豊かにするためのものであると考えている。やっぱり教養のある人がいいよね。役に立たないからやめるというものでもない、むしろ役に立つかわからないからこそアカデミック機関で担うべき役割ではないだろうか。利益の出そうな部門は民間主体でも成り立つだろう。
以上文学部の大体の分野について触れてきたが、いかがでしたでしょうか。
「これは偏見だ❗」「他にも言及してほしい内容がある❗」などありましたら加筆・修正をしますのでご連絡お願いします。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
あのね!伊都キャンパスってなぁに?
あのね!何といっても
とにかく大きく新しいキャンパスなんだよ!
全体像についてはこの画像を見てね!伊都キャンパスは単一キャンパス日本最大級なんだよ!(公式発表275ha、平方メートル表記で275万㎡←?)
大阪大学豊中キャンパスは44万㎡だから、豊中キャンパスが5つは入っちゃうね!
出典:
https://www.osaka-u.ac.jp/.../copy_of__Re170126NOW_all24.pdf
(開けない場合は阪大学入門資料のpdfを検索すると見られます)
ちなみにみんな大好き東京ドーム比では約58個らしい
移転完了は2018年後期だったためまだ新築 (特にイースト) であることも特徴の1つである
でも理系はもう10年くらい経ってるからちょっとだけ古い.......?
キャンパス移転については九州大学公式ウェブサイトが設計意図や設計候補などをまとめているので興味あったら見たら面白いよ!
センターゾーンから離れるほど高低差が生まれウエストの端とイーストの端は山だよ!だから実際の距離よりもキャンパスの端から端まで移動するのは大変なんだ!
自転車や原付バイクを持っていない人は徒歩か学内循環バスを使うしかないんだ、でもその学内循環バスが今年度から不便になった (事前登録制へ、定時循環ではなく予約制に) からより移動が困難になったよ!困っちゃうね!頭痛が痛いよ!
伊都キャンパスは大きいため病院 (伊都診療所) や薬局も
出典:
あるし自前でホールを持っている (椎木講堂)
遠近法で小さく見えているが白地の地面が坂になっているという罠がある
野生の世界が広がる生物多様性ゾーンなんかもあるよ!
生物多様性ゾーンは自然環境的理由で人工的に整備されているが見た目普通の山なので写真がないと言ってはいけない、あと何気に広い
広大な敷地の結果伊都キャンパスが1つの都市のような機能を持ったことで、最寄駅から徒歩約50分という立地でも周辺に学生が多く住むことができるほど施設が充実した (させた)
(写真はウエストゾーンの工学部・理学部側から撮影したものと思われる)
出典:
https://www.data-max.co.jp/article/20516
学外の人もテーマパークだと思って伊都キャンパスにおいでよ
(特に出典記載がない公式情報・データは九州大学公式サイトを参考にしています)
ブログ新設!!!!!!
タイトルの通りです